豆鳥の巣立ち

旅と小説とその他もろもろ

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

中欧の旅 まとめ

<中欧の旅の時系列> 一区切りがついたので、中欧の旅についてまとめておこうと思う。 まず、記事の順番について。アウシュヴィッツのことから先に書いたので、どんどん逆行していってしまったので、もしかしたら読みにくかったかもしれない。それに、年ご…

プラハ ミュシャのステンドグラス

<旅の終わりを告げるなにか> なん年もかけた1人旅でも、7泊8日のパッケージツアーでも、最後には必ず旅の終わりを告げるなにかに出会う。それを目にしたとたん、直感的に「ああ、終わったんだ」と虚脱感とも安心ともつかない喪失感を覚える、なにか。 …

プラハ ストリート・パフォーマーたち

<プラハのストリート・パフォーマーたち> 前回は堅苦しい文章になってしまったので、今回は少し軽めの内容にしようと思う(とか言って、文体は堅苦しいままなのだが)。 プラハの街を散策していると、美しい街並みだけでなく、いたるところにストリート・…

プラハ 2つの広場と3人のヤン

<旧市街地と新市街地> プラハの中心部は大きく分けて5つの地区に分けられる。モルダウ川の西岸にあるプラハ城周辺のフラッチャニ地区と、その城下のマラー・ストラナ地区。東岸にある中欧最古とも言われるユダヤ人地区、そして旧市街地と新市街地だ。これ…

プラハ カフカを探して

<ついにプラハ> これまで何度も名前だけが登場してきたが、ここにきてようやくチェコの首都プラハについて書くことができる。3週間の旅行の間、1週間近くはこの街に滞在していたので、その分書くべきことも多い。なので、何回かに分けて色々と紹介しよう…

絵本の世界への入り方 チェスキー・クルムロフ

<おとぎの世界を探して> チェコがどんな国かと想像すると、多くの人は絵本のようにメルヘンチックなイメージを喚起するだろう。けれど、時代はグローバル化の進んだ21世紀なわけで、そのような現実離れしたおとぎの世界はあるはずがない。首都のプラハだ…

クトナーホラの珍スポット

<チェコの珍スポット> どこの国のどんな地域に行っても必ずあるのが「珍スポット」だ。たとえばタイのバンコクにあるシーウィ―博物館では、連続強姦魔のミイラや人間の脳みその解剖模型などが展示されているし、ベトナムのホーチミンには、スイティエン公…

このブルノ観光記はあまり役にたちません

<ブルノ市民はわざわざブルノを観光しない> ブルノではあまり観光らしい観光はしなかった。だらだらと「外こもり」に近い生活を過ごしていたからでもあるが、それ以上に、この街を観光することにあまり興味が湧かなかった。わざわざ観光目的で大阪城に登る…

日本の地方都市ブルノ

<モラヴィアの代表都市ブルノ> チェコは大きく3つの地方に分けられる。首都プラハがある西部のボヘミア、ポーランドと国境を接する北東部のシレジア、そして東部のモラヴィアである。この3つの地域に住む人々は厳密に言えば異なる民族であり、古来より周…